4月7日、敵地ヒューストンでの開幕戦。大谷翔平はこの日の先発投手であり、同時に一番打者でもあった。自軍の初球を投げ、その後の攻撃では相手の初球を打席で迎える——同じ選手がその両方を担うのは、これまでほとんど例のない役回りだったという。
遡ること一週間、3月31日から4月2日にかけては、佐々木朗希・大谷・山本由伸という日本人投手3人が同一カードで3連戦先発するという、メジャー史上初の采配があったばかりだった。開幕からわずか一週間で、記録という記録がまとめて塗り替えられていく。
自軍の初球を投げ、相手の初球を打つ
米メディアの書き方は、いつも通り抑制的だった。「史上初」という事実を淡々と積み上げるだけで、そこに大きな感傷は乗せない。海外のファンコミュニティはむしろ素直で、「サムライを恐れろ」という言葉とともに沸き立った。
二刀流が「フル解禁」される一年——このシーズンを象徴する開幕になった。