2月23日、ドジャースはキャメルバック・ランチでの本拠地開幕をマリナーズ戦で迎えた。そして2月27日、大谷自身も指名打者としてこの春初めてグラウンドに立った。WBC出場のため、投手としての調整はこの時点ではまだ限定的だった。
この一戦を最後に、大谷はキャンプを離れて侍ジャパンに合流する見通しだった。ドジャースでの調整はごくわずかな期間にとどまり、多くの準備は日本代表としての活動に割かれることになる。
静かなキャンプの日々が終わり、いよいよ舞台は東京ドームへ移る。連覇を狙う侍ジャパンの中心選手として、大谷は太平洋を渡ることになった。
ドジャースでの春はまだ始まったばかりだった。だが大谷の意識は、すでに侍ジャパンのユニフォームに向いていた。