9月17日、シンシナティ。ドジャースはレッズを8-2で下し、NL西地区の優勝を決めた。5年連続、14シーズンで13度目。この日はカイル・タッカーが4安打3打点を記録し、サイクル安打まであと三塁打1本という猛打を見せた。
これで14年連続のポストシーズン進出となり、ブレーブスが1991〜2005年に作った記録に並んだ。ロバーツ監督は優勝を「大きなこと」と表現しつつ、「最終目標ではない」と釘を刺している。
大谷は、この時点で右上腕二頭筋の炎症により、9月8日付でIL入りしていた。優勝後の取材で大谷のプレーオフ復帰について問われた編成本部長のアンドリュー・フリードマンは、「レギュラーシーズン中には戻ると見ている」と述べた。
"I expect him back in the regular season."
レギュラーシーズン中の復帰。ロバーツ監督も「復帰するかどうかはまだ分からないが、レギュラーシーズンの何試合かには出られると見ている」という趣旨のコメントを残している。報じられた限り、どちらの発言もプレーオフには触れていない。約束は、控えめだった。
その間も、大谷は少しずつ階段を上がっていた。9月15日にはティー打撃を再開し、ロバーツ監督は「着実に積み上げていく」と語った。18日にはコーチが投げる球を打ち、19日にはトラジェクト(投球マシン)で30〜40スイング。そのあと走塁練習にも臨んでいる。20日、ロバーツ監督は、22日から始まるパドレス戦で復帰する「いい可能性がある」と話した。
復帰時にリハビリ登板は挟まず、起用はDHのみ。ロバーツ監督が口にした目標は、プレーオフ前に「10〜12打席」立てれば理想的、というものだった。控えめな約束は、のちに約2倍の数字で上書きされることになる——復帰後の5試合で、大谷は21打数に立った。