9月7日、レッズ戦。大谷は4日間の欠場を経てラインアップに戻った。ロバーツ監督は事前に「大事な場面での代打なら起用できる」という趣旨のコメントを残しており、実際に始まったのはフル出場ではなく、様子見に近いスタートだった。
この日の大谷は3打数無安打、四球1、三振2。ドジャースは6-3で勝ったが、派手な復帰劇にはならなかった。そしてこの一戦が、結果的にこの週唯一の出場になった。翌8日から大谷は再びラインアップを外れ、9日、11日と欠場が続いた。
9月11日、ドジャースは大谷の故障者リスト入りを正式に発表した。登録は8日付に遡り、理由は右上腕二頭筋の炎症。ドジャース加入から3シーズン、大谷にとって初めてのIL入りだった。復帰資格は9月23日——そこから数えれば、レギュラーシーズンは残り5試合しかない。
"If it were a postseason game tomorrow, he's in the lineup."
ロバーツ監督はそう語った上で、それでも2週間の離脱を選んだ理由を続けた。今はポストシーズンではない、というだけの言葉ではなかった。皮肉なことに、この結末は一週間前にheavy.comが伝えたファンの声——「休ませてほしい」「プレーオフに向けて回復させてほしい」——とほぼ重なる。医療スタッフの判断を疑問視していた声は、結果として一週間先を見通していたことになる。
同じ週、大谷家の財団のロゴが静かに更新されていた。6月に生まれた息子の存在が、そこに加わっていたという。グラウンドに立てない日々がしばらく続く。それでも、ロゴの片隅では、彼の生活がいつも通り、静かに続いていた。