VOL.25 — 2026年8月18日–24日

同僚の投票用紙に、名前が並ばなかった

記者だけでなく、同じユニフォームを着た選手たちの投票でも、大谷はクロウ゠アームストロングに水をあけられた。それでもロッキーズ戦の一発には、いつも通りの歓声が起きていた。

選手間投票・MVP月例ウォッチ・投手復帰の助走
同僚投票
154
PCA支持15票 対 大谷4票
OPS
.942
リーグ2位の水準
本塁打(8/17)
2本
ロッキーズ戦・4安打

ドジャースとカブスを除く9球団、21人の主力選手に匿名で聞いた——今シーズンのMVPは誰か。結果は、ピート・クロウ゠アームストロングが15票、大谷が4票、決めかねた選手が2人。DodgerBlueが伝えたこの数字は、記者の論評よりも、ずっと生々しく響いた。

もっとも、この記事の書き方はそこまで冷淡ではない。大谷のOPS.942がリーグ2位であることも、きちんと併記されている。「もう終わった」と切り捨てる論調ではなく、記者だけでなく同僚選手の目線からも、評価の重心がわずかに動き始めた、というくらいの温度感だ。

PCA支持15票・大谷支持4票

同じ週、ESPNの月例賞レース展望でも、8月18日のクロウ゠アームストロングのサヨナラ本塁打を境に、今季初めて本命の座が入れ替わったと整理されている。二刀流のうち片方が止まっている間は、なかなか満票をもらえない——そんな構図が、じわじわと定着し始めていた。

それでも8月17日、ロッキーズ戦で2本塁打・4安打の活躍を見せると、海外ファンからは「まだまだ健在」という歓迎ムードがすぐに戻ってきた。記者たちが数字で線を引こうとする一方、ファンの熱は一試合の結果だけで、あっさりと元に戻ってしまうものらしい。投手としての復帰も、まだブルペン前段階——8月22日には30球を投げ、34度の暑さの中、ただ親指を立てて終えている。