VOL.18 — 2026年6月8日–6月14日

打撃が、脇役になっていた

投手としての活躍があまりに大きく、67試合で本塁打11本という打撃成績が、むしろ地味に見えるという逆転現象が起きていた。

投手成績の陰で打撃が霞む・5/12以降の反転は継続
開幕67試合HR
11
投手成績の陰に隠れがちな数字
5/12以降 wRC+
234
リーグ最高水準を継続
打率(5/12以降)
.414
出塁率.505 長打率.711

6月11日、MLB.comはこのシーズンの奇妙な構図を指摘した。開幕から67試合で本塁打11本という、それ自体は十分に立派な数字が、投手としての史上級の活躍のせいで「むしろ地味」に見えてしまっている、というのだ。

5月12日以降、打率.414・出塁率.505・長打率.711・wRC+234というリーグ最高水準の打撃を続けていたにもかかわらず、この時点での話題の中心は依然として投手・大谷にあった。二刀流の一方があまりに突出すると、もう一方が霞んで見える——これもまた、今シーズンならではの現象だった。

静かな一週間ではあったが、この「打撃が脇役化する」という視点そのものが、後のMVP争いの論調にもつながっていく伏線になる。

誰も打撃を軽視していたわけではない。ただ、投手としての大谷があまりに規格外だっただけだ。