開幕から2週目に入っても、大谷の投手としての内容に陰りはなかった。だが打者としては、まだスイッチが入りきらない。ヒットは出るが、続かない——そんな試合が続いた週だった。
この時点ではまだ、誰も大きな懸念材料としては扱っていない。開幕直後にありがちな「様子見」の期間として、米メディアも静かに見守るだけの報じ方をしている。
ただ、後から振り返れば、この週の物足りなさこそが、4月を通して続く「投げるほうは仕上がっているが、打つほうがまだ追いつかない」という構図の始まりだった。
派手な出来事のない一週間。だが、シーズン全体のリズムはここで静かに決まり始めていた。